更新日:2014年11月28日

いざというとき

救命手当

もし、多量の出血があったり、呼吸や心臓が止まってしまうと、人はどうなってしまうでしょう。
多量出血の人を30分そのままにしておくと死亡率が約50パーセントになりますし呼吸の止まった人であればこれより短い10分で死亡率が約50パーセントになってしまいます。
心臓が止まってしまった場合は、わずか3分で死亡率が約50パーセントになるのです。その場に居合わせた人が正しく速やかに手当を行うことで、尊い命が救われ、治療経過によい影響を与えるのです。救急隊到着までの間、命を救えるのはあなたです。

救命手当の流れを説明します。

  1. けがや病気の人を見つけてそこへ行くときには、周囲の安全を確認します。車の通るところや火災の危険が迫っている場所、風呂場やトイレなど手当のできない場所に倒れている場合は、安全に手当のできる場所へ運びます。
  2. 血が出ていて、これが多量であったり、動脈からの噴き出すような出血であるときは、命に危険を及ぼすおそれがあるため、止血します。
  3. 小さな出血であれば、救命手当の次の段階に進みます。

けがや病気の人に近づき、その耳もとで「大丈夫ですか」「もしもし」と呼びかけながら、その肩を軽くたたきます。目をあけるなどの反応が何もなければ「意識なし」と判断し、「救急車を呼んで」と周囲の人の助けを求めます。
さらに、空気が鼻や口から肺に達するまでの通路を開きます。これを気道確保といいます。意識がある場合でも、吐く息が感じづらかったり、胸やお腹が呼吸によって上下することが分かりづらい場合は、呼吸が不十分と判断して、気道の確保を行います。

呼吸が十分にある場合は、1歳以上であれば、体を横向きにして、口元を床に向ける姿勢にして気道を確保します。この姿勢を「回復体位」と呼びます。なお、心臓病の既往歴がない8歳未満の人に対しては、助けを呼んでもだれもいない場合、すなわち、救助者が1人の場合、気道の確保以下の救命手当を1分間行った後に119番通報します。通報後は、必要な救命手当を継続します。
呼吸を調べるために、気道を確保した状態で、自分の頬を相手の口と鼻に近づけるとともに、相手の胸やお腹を見ます。呼吸の音が聞こえず、吐く息も感じられず、胸やお腹に動きがなかったり、あっても不十分な場合は「呼吸なし」と判断します。

呼吸がなければ、人工呼吸によって相手の肺に空気を送り込みます。気道を確保したまま、相手の鼻をつまみ、相手の口に息を2回吹き込みます。人工呼吸を2回行った後、「呼吸をする」「咳をする」「体が動く」といった反応が見られなければ、救命手当の次の段階に進みます。「呼吸をする」「咳をする」「体が動く」という反応を「循環のサイン」と呼びます。

循環のサインが見られても、吐く息が感じづらかったり、胸やお腹が呼吸によって上下することが分かりづらい場合は、呼吸が不十分と判断して、人工呼吸を続けます。人工呼吸の吹き込み時間や回数は、年齢区分によって異なります。また、十分な呼吸をしていても、意識のない場合は、「回復体位」という姿勢をとらせて様子を見ます。この姿勢は、舌などがのどに落ち込んで気道を狭くしたりするのを防ぐためのもので、体を横向きにして、口元を床に向け気道を確保します。

「回復体位」とした後も様子を見ます。呼吸が不十分となった場合は、人工呼吸を行います。人工呼吸を2回行った後、呼吸をする、咳をする、体が動くという循環のサインが見られない場合は、心臓マッサージと人工呼吸を交互に行います。なお、心臓マッサージと人工呼吸の方法や回数などについては年齢区分によって異なります。
心臓マッサージと人工呼吸の後、循環のサインが見られなければ、心臓マッサージと人工呼吸を繰り返し、2から3分毎に循環のサインが見られるかどうか確認します。

以上が救命手当のながれとなります。
止血、気道確保、人工呼吸、心臓マッサージと人工呼吸のそれぞれについて学んだ救命手当の方法について、確実に自分のものとするためには、実演してみることが重要です。あなたのまちの消防機関や日本赤十字社で行われる救命手当の講習にぜひご参加ください。

異物除去

食べ物、吐物、血液などの異物が口の中やのどなどに詰まっている状態が強く疑われる場合の処置を「異物除去(いぶつじょきょ)」といいます。この処置は意識があるかどうかによって異なります。

【意識あり1歳未満】

まず、背中を強く叩き、異物を取り除く「背部叩打法(はいぶこうだほう)」を行います。

  1. 自分の片腕の上に相手をはらばいにさせて、相手の頭が低くなるような姿勢にします。
  2. 相手のあごを自分の手に乗せた後、これを突き出すようにします。
  3. もう一方の手の付け根で背中の真ん中を5回たたきます。
  4. 続いて、心臓マッサージを5回行います。
  5. 相手の後頭部と背中を支え、自分の両方の前腕ではさみ、相手を上向きにひっくり返します。
  6. ひっくり返した相手をもう片方の前腕にのせて、引き続き頭を低く保った状態で2本の指で心臓マッサージを1秒間に1回の割合で5回行います。
  7. これで異物が出なければ、背部叩打5回と心臓マッサージ5回を繰り返します。
  8. もし、意識が無く、ぐったりしたときは、すぐに救急車を呼びます。

【意識あり1歳以上】

意識がある場合には、「救急車を呼んで」と周囲の人の助けを求め、次の方法により異物を取り除くよう努めます。

  • けがや病気の人が「咳」をすることができるようであれば、「咳」を続けさせます。咳は、異物除去に最も効果的です。
  • 背中を強く叩き、異物を取り除く「背部叩打法(はいぶこうだほう)」
  • 肋骨(ろっこつ)の下側を圧迫し、異物を取り除く「側胸下部圧迫法(そっきょうかぶあっぱくほう)」
  • 上腹部を圧迫して異物を取り除く「ハイムリック法」なお、ハイムリック法は、「意識がない人」「妊婦」「1歳未満の人」には行ってはなりません。また、8歳未満の人には、推奨されていません。

背中を強く叩き、異物を取り除く「背部叩打法(はいぶこうだほう)」について見てみましょう。
ひざまずいて、相手を自分の方に向けて引き起こして横向きにします。
手の平のうち、手の付け根に近い部分で両側の肩甲骨(けんこうこつ)の間を4から5回力強く連続してたたきます。
肋骨(ろっこつ)の下側を圧迫し、異物を取り除く「側胸下部圧迫法(そっきょうかぶあっぱくほう)」について見てみましょう。
相手を仰向け又はうつぶせにします。
相手の下半身にまたがるか、横にひざまずいて、手を側胸壁下部(そっきょうへきかぶ)に置きます。
下部胸郭(かぶきょうかく)を強く引きしぼるように瞬時に圧迫します。
上腹部を圧迫して異物を取り除く「ハイムリック法」について見てみましょう。なお、この方法は、「意識がない人」「妊婦」「1歳未満の人」には行ってはなりません。また、8歳未満の人には、推奨されていません。
座らせた相手のうしろにまわり、相手を抱えるように自分の腕を回します。
片手でにぎりこぶしを作り、相手のみずおちのやや下に当てます。
にぎりこぶしの上をもう一方の手でにぎり、すばやく内上方(ないじょうほう)に向かって圧迫するように押し上げます。

【意識のない新生児(生後28日未満)】

新生児(生後28日未満)を対象とした異物除去(意識のないとき)

意識がない場合には、「救急車を呼んで」と周囲の人の助けを求め、気道の確保を行います。口の中に異物が見える場合はこれを取り除き、人工呼吸を2回行います。息を吹き込んだときにスムーズに息が入っていかないときは、「気道の確保」をやり直して息を吹き込みます。
気道の確保を確実に行っても吹き込むことができない場合は、心臓マッサージを3回行います。心臓マッサージにより詰まっている物が取り除ける可能性があるためです。なお、心臓マッサージは1分間に約120回の速さで行います。
心臓マッサージを行った後は、口の中を確認して、異物があれば取り除き、再び人工呼吸を1回行います。人工呼吸が吹き込めるようになるまで、心臓マッサージ3回、口の中の確認、人工呼吸1回を繰り返します。
なお、助けを呼んでもだれもいない場合には気道の確保以下の救命手当、すなわち、気道の確保、呼吸を調べる、呼吸がなければ人工呼吸、循環のサインを調べる、循環のサインがなければ心臓マッサージと人工呼吸の一連の手当を1分間行った後に119番通報します。
人工呼吸を行うとき、口の中に異物が見えるときは、「指交差法」により口を開き、「指拭法(ししょくほう)」でこれを取り除きます。
まず、親指と人差指を交差させて、親指を相手の上の歯に、人差指を相手の下の歯に当て、親指と人差指をひねって口を開きます。
相手の頭を動かさないようにして、異物の様子を口の奥まで見ます。入れ歯がはずれそうになっているときは取り除きます。
続いて、相手の顔を横に向けます。
自分の指にハンカチやガーゼなどを巻きつけ、異物をかき出します。血液やだ液などの液体の場合は、口の中をよくふき取ります。

【意識のない乳児】

乳児(生後28日以上1歳未満)を対象とした異物除去(意識のないとき)

意識がない場合には、「救急車を呼んで」と周囲の人の助けを求め、気道の確保を行います。口の中に異物が見える場合はこれを取り除き、人工呼吸を2回行います。息を吹き込んだときにスムーズに息が入っていかないときは、「気道の確保」をやり直して息を吹き込みます。
気道の確保を確実に行っても吹き込むことができない場合は、心臓マッサージを5回行います。心臓マッサージにより詰まっている物が取り除ける可能性があるためです。なお、心臓マッサージは少なくとも1分間に100回の速さで行います。
心臓マッサージを行った後は、口の中を確認して、異物があれば取り除き、再び人工呼吸を1回行います。人工呼吸が吹き込めるようになるまで、心臓マッサージ5回、口の中の確認、人工呼吸1回を繰り返します。
なお、助けを呼んでもだれもいない場合には気道の確保以下の救命手当、すなわち、気道の確保、呼吸を調べる、呼吸がなければ人工呼吸、循環のサインを調べる、循環のサインがなければ心臓マッサージと人工呼吸の一連の手当を1分間行った後に119番通報します。
人工呼吸を行うとき、口の中に異物が見えるときは、「指交差法」により口を開き、「指拭法(ししょくほう)」でこれを取り除きます。
まず、親指と人差指を交差させて、親指を相手の上の歯に、人差指を相手の下の歯に当て、親指と人差指をひねって口を開きます。
相手の頭を動かさないようにして、異物の様子を口の奥まで見ます。入れ歯がはずれそうになっているときは取り除きます。
続いて、相手の顔を横に向けます。
自分の指にハンカチやガーゼなどを巻きつけ、異物をかき出します。血液やだ液などの液体の場合は、口の中をよくふき取ります。

【意識のない小児(1歳以上8歳未満)】

小児(1歳以上8歳未満)を対象とした異物除去(意識のないとき)

意識がない場合には、「救急車を呼んで」と周囲の人の助けを求め、気道の確保を行います。口の中に異物が見える場合はこれを取り除き、人工呼吸を2回行います。息を吹き込んだときにスムーズに息が入っていかないときは、「気道の確保」をやり直して息を吹き込みます。
気道の確保を確実に行っても吹き込むことができない場合は、心臓マッサージを5回行います。心臓マッサージにより詰まっている物が取り除ける可能性があるためです。
なお、心臓マッサージは1分間に約100回の速さで行います。
心臓マッサージを行った後は、口の中を確認して、異物があれば取り除き、再び人工呼吸を1回行います。人工呼吸が吹き込めるようになるまで、心臓マッサージ5回、口の中の確認、人工呼吸1回を繰り返します。
なお、助けを呼んでもだれもいない場合には気道の確保以下の救命手当、すなわち、気道の確保、呼吸を調べる、呼吸がなければ人工呼吸、循環のサインを調べる、循環のサインがなければ心臓マッサージと人工呼吸の一連の手当を1分間行った後に119番通報します。
人工呼吸を行うとき、口の中に異物が見えるときは、「指交差法」により口を開き、「指拭法(ししょくほう)」でこれを取り除きます。
まず、親指と人差指を交差させて、親指を相手の上の歯に、人差指を相手の下の歯に当て、親指と人差指をひねって口を開きます。
相手の頭を動かさないようにして、異物の様子を口の奥まで見ます。入れ歯がはずれそうになっているときは取り除きます。
続いて、相手の顔を横に向けます。
自分の指にハンカチやガーゼなどを巻きつけ、異物をかき出します。血液やだ液などの液体の場合は、口の中をよくふき取ります。

【意識のない8歳以上】

8歳以上の人を対象とした異物除去(意識のないとき)

意識がない場合には、「救急車を呼んで」と周囲の人の助けを求め、気道の確保を行います。口の中に異物が見える場合はこれを取り除き、人工呼吸を2回行います。
息を吹き込んだときにスムーズに息が入っていかないときは、「気道の確保」をやり直して息を吹き込みます。
気道の確保を確実に行っても吹き込むことができない場合は、心臓マッサージを15回行います。
心臓マッサージにより詰まっている物が取り除ける可能性があるためです。なお、心臓マッサージは1分間に約100回の速さで行います。
心臓マッサージを行った後は、口の中を確認して、異物があれば取り除き、再び人工呼吸を2回行います。
人工呼吸が吹き込めるようになるまで、心臓マッサージ15回、口の中の確認、人工呼吸2回を繰り返します。
人工呼吸を行うとき、口の中に異物が見えるときは、「指交差法」により口を開き、「指拭法(ししょくほう)」でこれを取り除きます。
まず、親指と人差指を交差させて、親指を相手の上の歯に、人差指を相手の下の歯に当て、親指と人差指をひねって口を開きます。
相手の頭を動かさないようにして、異物の様子を口の奥まで見ます。入れ歯がはずれそうになっているときは取り除きます。
続いて、相手の顔を横に向けます。
自分の指にハンカチやガーゼなどを巻きつけ、異物をかき出します。血液やだ液などの液体の場合は、口の中をよくふき取ります。

止血法

大出血の止血方法としては、出血している部分を直接圧迫する「直接圧迫止血法」が基本です。
「直接圧迫止血法」で止血できない大量の動脈性出血の場合には、手足に限って、最終的な手段として「止血帯法」を行います。
まず、「直接圧迫止血法」を見てみましょう。
きれいなハンカチやガーゼなどを傷口に当て、上から手で圧迫します。
このとき、感染防止のため、ビニール手袋、ゴム手袋、ビニールの買い物袋などを用いて血液に直接触れないようにしましょう。
大きな血管からの出血の場合で、片手で圧迫しても止まらないときは、両手で体重をのせながら圧迫し止血します。
「直接圧迫止血法」で止血できない大量の動脈性出血の場合には、手足に限って、最終的な手段として「止血帯法」を行います。
まず、出血している部位より心臓寄りの大腿部に止血帯をゆるめに結び、当て布を置きます。止血帯は幅3センチメートル以上のできるだけ幅の広いものを使います。
止血帯に棒を入れ、手で当て布を押さえます。
出血が止まるまで、棒を静かに回します。
棒が動かないように固定します。
止血を開始した時間を記録します。
止血帯による止血を30分以上続ける場合には、30分に1回止血帯をゆるめ、血流を再開させます。出血が続いていれば、再び止血帯による固定を行います。
腕については、出血している部位より心臓寄りの上腕部に止血帯を巻き、止血します。

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