本文
地域学校協働活動で地域住民と避難所運営体験会を開催
東条小学校で教職員、地域住民、医療関係者、市議会議員、保健所・市職員など参加
鴨川市内の小中学校では、地域全体で子どもたちの学びや成長を支えることを目的とした「地域学校協働本部」が設置されています。
鴨川中学校区に設置されている東条小学校地域学校協働本部は、12月12日(木曜日)東条小学校で避難所運営体験会を開催しました。
学校と地域学校協働本部の小倉健一コーディネーターを中心に、地域や保護者に声をかけ、40人が参加しました。
体験会は、避難所HUG(ハグ)を東条小学校体育館とグラウンドの平面図に避難所に見立てて配置し、実際の避難所運営に関する疑似体験を行い防災意識を高めていくことを目的に行いました。
3班に分かれて、各班にファシリテーターを配置し、カードを使わずモニターを使って、小倉コーディネーターが避難所で起こる様々な出来事にどう対応するか、班ごとに話し合いその後、意見発表を行いました。
「避難者が体育館へ避難に来ました。受付はどこにする?。」「ベビーカー、靴はどこに置く?」、「トイレが混雑します。備蓄倉庫にある数は?、それで足りる?。」などファシリテーターを中心に参加者がそれぞれの意見を伝えていました。
教職員、地域住民、医療関係者、市議会議員、保健所職員、避難所担当の市職員などが参加し、それぞれの立場での意見を述べ、避難所の平面図を完成させました。
参加者からは「実際の東条小学校体育館の平面図なので、いざという時に役に立つと思いました。」、「いろいろな立場の人からいろいろな意見があり、大変勉強になりました。」、「問題がたくさんあることに気づきました。家に帰ってからまた復習したいと思います。」、「防災に関して改めて知ることが出来ました。参加して良かったです。」など感想を述べていました。
小倉コーディネーターは、「避難所は、市町村が開設します。避難が長期化する場合は避難所運営委員会を立ち上げて、運営は避難者を中心に行うことになります。市町村では避難所運営マニュアルを作成していますが、被災をして大変な状況で、いきなりマニュアルを運営することは難しいことです。そのためにも日頃から避難所運営をどのように行うかを知ることが重要だと思います。
日頃から、地域特性にあわせた避難所ルールを決めておくことが必要です。避難生活では共助の力が重要になります。他の地区でも避難所運営研修会も開催できたらと考えております。」と話していました。
※避難所HUGとは(避難所H)( 運営U)(ゲームG)の頭文字をとった避難所運営ゲームのことでカードを使って疑似体験を行います。