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誕生寺・鏡忍寺の「御会式(おえしき)」

ページID:0025975 更新日:2024年1月10日更新 印刷ページ表示

御会式とは

 御会式(おえしき)とは日蓮聖人の命日である10月13日を中心に営まれる法要のことで「稚児行列」や「天童音楽大法要」が行われるものです。
 鴨川市では、大本山小湊 誕生寺で11月12日(日曜日)、小松原山 鏡忍寺で12月11日(月曜日)に開催されました。

稚児行列

 稚児行列とは、子どもの無病息災や成長を願いながら鮮やかな衣装を身にまとい、化粧をした子ども(稚児)たちが街中を練り歩く日本の伝統行事です。

天童音楽大法要

 稚児による献華や祭文の奉読が行われる法要のこと。香を焚き、太鼓や銅鑼、鐃鈸(にょうはち)というシンバルのような楽器を打ち鳴らします。

大本山小湊 誕生寺の御会式

稚児衣装を身にまとった子どもたち

 誕生寺で古くから行っている「七つ児詣り」。これは現在の「七五三詣り」と同じもので子や孫が7歳、5歳、3歳まで無事息災に育った感謝御礼と、これからも日蓮大聖人にあやかり、丈夫で立派な成人に育ってくれますようにと、蘇生願満のお祖師様の御前に報告し、願うことをいいます。

本来であれば、妙蓮寺から同寺祖師堂前まで万灯を先頭に稚児衣装を身にまとった子どもたちの「稚児行列」を行うものですが、雨天のため中止となりました。

稚児行列を行う稚児

稚児行列を行う稚児の様子

▲華やかな衣装を身にまとった稚児たち

 “季節外れの桜咲く” 纏万灯行列

 万灯行列とは、長い傘に花飾りをつけた「万灯(まんとう)」と「纏(まとい)」を中心に、笛や太鼓を持ったはっぴ姿の人々がにぎやかに街を練り歩くものです。万灯のまわりに飾られた和紙のしだれ桜は、日蓮聖人が入滅した(亡くなった)時に季節外れの桜が咲いたことに由来しています。

 子どもから大人までの多くの方が、大きなうちわ太鼓で音頭をとりながら笛や太鼓のお囃子に合わせて、参道を進みました。沿道で見守る人たちは、お囃子に合わせた手拍子などで応え、地域の伝統行事を盛り上げました。

境内を練り歩く万灯

▲境内を練り歩く「万灯(まんとう)」

纏を持った男性

▲纏(まとい)を持った男性を先頭に太鼓や笛の行列が続きます

太鼓や笛を持った行列

太鼓を鳴らす行列

太鼓を鳴らす女性

太鼓を鳴らす子ども

太鼓を鳴らす幼児

鯛神輿の写真

鯛神輿を担ぐ男性

▲鯛神輿も登場し、行事を盛り上げました

行列の一行が境内に集まる様子

▲行列の一行が境内の「祖師堂」に到着。太鼓や笛の音に合わせて纏が高く掲げられると、大きな歓声が上がりました

小松原山 鏡忍寺の御会式

色鮮やかな稚児行列

 稚児行列では、色鮮やかな衣装を身にまとった7人の子どもたちが上人塚から鏡忍寺の境内までを練り歩きました。家族や境内に居合わせた人らが行列を見守り、行列が終わると本堂前で記念撮影をしました。

鏡忍寺で行われた稚児行列

子どもたちが経文・祭文を唱える 天童音楽大法要

記念撮影の後、本堂で「宗祖報恩会式天童音楽大法要(しゅうそほうおんえしきてんどうおんがくだいほうよう)」が行われました。6人の子どもたちが仏の教えや教義を記した「経文」を、「童子(どうじ)」と呼ばれる年長者が聖人の歴史と感謝の言葉が書かれた「祭文」を読み上げました。

今回童子として祭文を読んだ太田あかりさん(10歳)は「とても緊張しました。練習ではうまくできたのに本番では1回噛んでしまいました。でも貴重な経験ができてうれしかった」と話していました。

同法要後、役目を終えた子どもたちは稚児衣装から着替え、健康や発育増進を祈念する「鬼子母神」の祈祷を受けました。祈祷を行った僧侶が「お役目を果たしている姿、とても立派でした。お家では宿題や家族の手伝いなどを頑張ってください」と言うと、子どもたちは「はい」と大きな声で返事をしていました。

本堂で行われた天童音楽大法要

経文を読み上げる稚児たち

経文を読み上げる稚児

祭文を読み上げる稚児

▲童子として祭文を読み上げた太田あかりさん

鬼子母神の祈祷を受ける稚児たち

▲「鬼子母神」の祈祷を受けた子どもたち

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