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大山千枚田でオーナーらが稲刈り
平成11年に農林水産省の「日本の棚田百選」に認定され、令和4年には、「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」として農林水産省から認定された大山千枚田で、8月22日~24日、棚田オーナーによる稲刈りが行われました。
当初は8月29日~31日に刈り取りを行う予定でしたが、今年は連日の酷暑の影響から、予定より1週間早い稲刈りとなりました。
大山千枚田の「棚田オーナー制度」は、全国から募集したオーナーが年間を通じて田植えや草取り、稲刈りなどの農作業を体験できる取り組みです。今年は県内外の166組がオーナー契約しており、4月下旬に田植えを行い、数回にわたり草刈りをしながら生育を見守ってきました。
8月22日の稲刈り初日は20組60人が参加。強い日差しが照り付けるなか、汗を流しながら作業に取り組み、黄金色に実った稲を一束ずつ手作業で丁寧に収穫しました。この日の棚田は、参加者の笑い声や稲を刈る音が響き、実りの秋を実感できるひとときとなりました。
刈り取った稲は約1週間後に脱穀され、9月下旬以降オーナーへ引き渡される予定です。
稲刈り前に稲わらを作成
稲刈り前には、刈り取った稲を束ねるための稲わらを作成しました。NPO法人「大山千枚田保存会」理事長の石田三示さんが稲刈りに参加するオーナーらの前で手本を見せていました。
その後に行われたオリエンテーションでは、高温続きで稲の生育が早まったため、刈り取りを1週間早めたことなどを説明したほか鎌の使い方や稲の束ね方などを説明。また「熱中症に十分注意し、鎌でけがをしないように」と呼びかけていました。
▲稲刈りに参加するオーナーらに稲わらの編み方を指導。参加者たちは熟練の手つきに驚き「見えなかったのでもう一回!」とお願いしていました
▲編まれた稲わら
▲鎌の使い方をオーナーらに説明
いざ、稲刈りへ
オリエンテーション後、オーナーらは自分で編んだ稲わらをもち、田んぼへ。この日も気温が高く、汗をぬぐいながら鎌を手に、黄金色に実った稲を丁寧に刈り取りました。
オーナーらは「自分で刈り取ったお米を食べるのが楽しみです」、「このお米、絶対美味しいと思う!」と話し、楽しそうに稲刈りを行っていました。