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日本の棚田百選・棚田遺産「大山千枚田」

ページID:0000816 更新日:2021年10月1日更新 印刷ページ表示

大山千枚田

大山千枚田は、鴨川の中山間に位置し房総半島のほぼ真ん中にあり、東京から一番近い棚田として知られています。

平成11年に農林水産省「日本の棚田百選」に認定され、平成22年には上皇上皇后両陛下が視察におみえになりました。

また、令和4年には、「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~」として農林水産省から認定されました。

千葉県指定名勝の「鴨川大山千枚田」と、周辺の里山と集落の姿は、自然と人々の営みが育んできた、貴重な文化的景観です。

大山千枚田の画像

日本の棚田百選

棚田(たなだ)とは、傾斜が多く平地と比べて生産条件の不利な、中山間地域と呼ばれる地域において、急傾斜の斜面に開発された水田のことです。

近年、この棚田が耕作放棄され、失われていくことに対して、各地で棚田を守る運動が活発になり、全国棚田協議会や棚田学会などが組織され、また、都会の人に棚田を貸し出す「棚田のオーナー制度」なども実施されています。

このような動きを受け、平成11年7月に農林水産省では、棚田の保全活動推進の一環として、棚田の持つ環境保全の効果や農村文化の継承などを評価し、全国の代表的な棚田を「日本の棚田百選」として認定しました。

つなぐ棚田遺産 ~ふるさとの誇りを未来へ~

日本の棚田の多くは、長い歴史を有し、国民への食料供給にとどまらず、国土の保全、良好な景観の形成、伝統文化の継承等に大きな役割を果たしてきました。こうした多面的な機能を有する棚田について、その保全活動を推進すること等を目的として、農林水産省は、平成11年に、優れた棚田134地区を「日本の棚田百選」として認定しました。

認定から20年以上が経過し、棚田地域では、担い手の減少や農家の高齢化等により従来のような保全活動が難しくなり、棚田の荒廃の危機に直面しており、令和元年には、棚田地域振興法が施行され、その趣旨に基づき、着実に、棚田地域の振興に向けた取組が広がっています。

農林水産省では、棚田地域の振興に関する取組を積極的に評価し、国民の皆さまに、棚田地域の活性化や棚田の有する多面的な機能に対するより一層のご理解とご協力をいただくことを目的として、改めて優良な棚田を認定する取組(「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ~(ポスト棚田百選)」)を実施しました。

特定非営利活動法人大山千枚田保存会の取組

 大山千枚田保存会は、大山千枚田の素晴らしい景観の保全や活用を図るため、平成9年に千枚田の地権者と支援者によって結成され、様々な活動に取り組んでいます。

棚田オーナー制度

平成12年3月には、保存会の活動の主軸となる「大山千枚田棚田オーナー制度」が発足しました。

棚田オーナー制度では、ひと区画の棚田をオーナーが借り受け、田植え、草刈り、稲刈り、脱穀、収穫祭など年7回程度の作業をオーナー自らが行います。これら作業は、地元農家の方の指導のもと、すべて手作業で行います。収穫したお米は全てオーナーが持ち帰ることができます。

都市と農村の交流を目的としたこの制度は、都会に住みながら、日本の伝統的な稲作文化を学ぶことができ、子供たちの食育にも最適です。

担い手が不足する農業の普及促進や人材確保、さらには人口減少が進む農山間地域における交流人口の増加にも貢献している取組です。

体験プログラム

大山千枚田保存会では、都市と農村の交流を目的とした様々な体験プログラムを用意しており、県内外の学校から教育旅行のプログラムとして好評です。その一部を紹介します。

田植え体験

普段食べているお米ってどんな風に育つんだろう?どんな場所に育つんだろう?教科書には書いてあっても実感がわきにくいこうした疑問も、実際に田植えをしてみると容易にわかり、改めて稲の成長の凄さに感動します。

大山千枚田田植え

農作業体験

大豆、綿、藍などの畑作業、田んぼ作業等、里山整備体験等などができます。

藍染体験

棚田で育てた藍の葉っぱを使ってバンダナサイズの綿ハンカチを染め上げます。染色液を作って染め上げる工程は、ちょとした職人気分です。いろいろな模様もつけられるので、世界で一つのオリジナルハンカチが作れます。夏の生葉染めと通年の乾燥葉染めがあります。

藍染め体験

棚田の自然観察

本来お米を作る場である棚田では、たくさんの生き物を見ることができます。特に大山千枚田にいるカエルの多さはピカイチです。他にも棚田にどんな生き物がいるのか?生物の体はどんな風になっているのか?図鑑ではなく、本物の棚田の生物の面白さをじっくり観察してみてください。

棚田の風景

問い合わせ

千葉県鴨川市平塚540
Tel:04-7099-9050
Fax:04-7099-9051
メール:info@senmaida.com

※詳しくは特定非営利活動法人大山千枚田保存会ホームページ<外部リンク>をご覧ください。

棚田のあかり

大山千枚田では、毎年10月の下旬頃から1月の上旬頃にかけて、1万本のLEDライトによる棚田のライトアップイベント「棚田のあかり」が開催されています。

これは、、お米の収穫を終え休耕となる秋から冬の時期にかけて、美しい棚田の景観や静寂の空間、満点の星空などの里山の資源を活用し、観光誘客を図ろうとする取組で、鴨川市の秋の風物詩となっています。

橙(だいだい)、青、緑、紫の4色が約15分ごとに切り替わり、棚田がライトアップされる幻想的な風景は、訪れた方を魅力します。

「棚田のあかり」でライトアップされた大山千枚田

施設情報(棚田倶楽部)

開館時間

午前9時~午後4時

休館日

毎週火曜日 ※火曜日が祝日の場合はその翌日が休館になります。

連絡先

千葉県鴨川市平塚540
Tel:04-7099-9050
Fax:04-7099-9051
メール:info@senmaida.com

※詳しくは特定非営利活動法人大山千枚田保存会ホームページ<外部リンク>をご覧ください。

アクセス

  1. 館山自動車道・君津ICから県道、国道410号を経由して長狭中学校前交差点を右折し約5km、バス停「大山千枚田入口」(案内板あり)を左折し約1.4km
  2. 館山自動車道・鋸南保田ICから長狭街道(県道34号)を鴨川方面へ約14km、バス停「大山千枚田入口」(案内板あり)を右折し約1.4km

電車・バス

JR安房鴨川駅(東口)から路線バス(長狭線・金谷線)で約15分「大山千枚田入口」下車後、案内板に沿って徒歩約20分

地図情報

 

 

 

 

関連リンク

鴨川大山千枚田

NPO法人大山千枚田保存会<外部リンク>

関東農政局<外部リンク>