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【東京大学交流事業】「野鳥の巣箱をかけよう!」を開催しました(小学生対象)
鴨川市・東京大学交流事業
野鳥の巣箱をかけよう!(1回目巣箱作成会)
「野鳥の巣箱をかけよう!」は、自然と生命との触れ合い、鳥の暮らしを知ることを目的に、東京大学千葉演習林職員の方が先生となり、巣箱作成会、観察会と2回にわたって実施している行事です。
1回目となる巣箱づくりの今回は、巣箱の役割を学び、演習林の間伐材を使って巣箱を作成しました。
1枚の板を計って材料を切り出すところから始まる巣箱づくり。それぞれ長さや厚さが違う板からの作成で、まっすぐ切れなかったり、釘が曲がってしまったりと悪戦苦闘しながらも真剣な表情で取り組んでおり、保護者や演習林の先生の手助けもあってみんなうまく巣箱をつくることができ、とても満足そうでした。
また、巣箱の組み立てが終わってからの巣箱に絵を描く作業では、参加者がそれぞれ鳥の気を引くような絵を描いていました。※鳥は赤と黄には餌と認識して反応するといわれているようですが、巣箱に書いてあるような場合はそれほど影響がないとのこと。
巣箱の作成後は先生が選定した木に「来年小鳥が入っていますように!」と想いを込めて設置し、次回の観察会を楽しみにしている様子が伺えました。
参加者の感想
・はじめてのこぎりを使って難しかったけど、うまく巣箱が作れて嬉しかった。
・鳥さんが卵を産んでくれますように。
・演習林の方が丁寧に指導してくれたおかげで巣箱を上手くつくることが出来、子どもたちも満足していました。参加して良かったです。
- 開催日 令和3年12月4日(土曜日)
- 場所 東京大学千葉演習林清澄作業所
- 参加者 小学生および保護者等 11名
- その他 次回は、令和4年4月中旬~5月中旬頃に設置した巣箱を観察します。
※今回は新型コロナウイルスの影響により、規模を縮小しての開催となりました。
野鳥の巣箱をかけよう!(2回目巣箱の観察会)
令和4年5月15日(日曜日)に、昨年12月4日に自分たちで作成した巣箱の観察会を東京大学千葉演習林清澄作業所で行いました。
5月14日(土曜日)に開催する予定でしたが、大雨の影響で15日に延期となりました。当日は天気も回復し鳥たちが飛び交う光景も見受けられ、自然に親しみながら野鳥の生態に深く触れることが出来ました。
令和4年度は、試行的に時期をずらして5月の実施となりました。気候が暖かくなったことが原因か、孵化した後に外敵(ヘビ)に襲われてしまった巣箱が多い中、幸運にも抱卵中の親鳥と卵を観察することができました。シジュウカラとヤマガラの2種類の野鳥の卵の大きさや数の違い、さらに抱卵する親鳥の様子を間近で観察しました。
また、実物のひなを観ることはできませんでしたが、数日前に記録されたひなの写真を見て、「かわいい」「ひなを見たかった」などの声があり、講師をお願いした東大演習林の技術専門職員の方々の配慮により野鳥が巣に宿る6月末までそれぞれ自由に観察を続けることになりました。
参加者からは、「ヘビに襲われてしまいひなが見られなくて残念だけど、自分の作った巣箱にひながいたと思うとすごく嬉しい。」や「観察した内容を自学にまとめたい」「演習林の方の説明も丁寧で分かりやすかった。」といった感想がありました。
皆さんもこの驚きと感動を体験してみませんか?
令和4年度「野鳥の巣箱をかけよう!」巣箱作成会は、11~12月頃に開催予定となっています。
ご興味のある方は、ぜひ、ご参加ください!
詳細は決定次第、市内小学校や鴨川市ホームページなどで周知いたします。