燃やせるごみを減らしましょう
鴨川市では、2050年(令和32年)までに市内の二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。脱炭素社会の実現を目指すためには、市民、事業者、市が一体となり、「オール鴨川」で取り組むことが必要となります。そこで今回は、家庭でできる簡単な燃やせるごみの減らし方を紹介します。
生ごみに含まれる水分は約80%
鴨川市では、燃やせるごみが年間10,927トン(令和4年度実績)排出されており、その中でも生ごみは25.5%を占めています。さらに、生ごみの約80%に水分が含まれています。各家庭で1日当たり11.5グラム(1週間で約80cc)の水分を減らすことにより、市全体で年間約61トン削減することができます。宿泊施設、飲食店、各事業所の皆さんも、各店舗で積極的に水切りを実施していただくことにより、さらに削減することができます。水分が少なくなると、効率的にごみを燃やすことができ、二酸化炭素の排出削減につながります。皆さんのご協力お願いします。
生ごみを減らすポイント
- 乾燥させる
一晩乾燥させることにより、腐敗が進みにくく臭いが減り、重さが半減します。
- 生ごみを出す前にギュッとひと絞り
捨ててしまう袋を利用し、生ごみの水分を絞りきりましょう。手を汚さず、より多くの水を切ることができます。
- 堆肥化しよう
生ごみをできる限り堆肥化して、有機肥料にしましょう。
コンポストを使って生ごみを減らしましょう
コンポストとは、英語の「compost(堆肥)」が由来です。生ごみや、落ち葉などの有機物を微生物の働きによって発酵させ分解させることによって、堆肥化することが可能となり循環型社会へ向けての取り組みとして注目されています。生ごみを減らすために是非この機会に使ってみませんか。
コンポストの使い方
- 日当たりのよい場所で、深さ30cm程度土を掘り、コンポストをかぶせ周りに10cm土を乗せて固定します
- 落ち葉や枯草で土台をつくり、生ごみの水分をよく切り容器に入れその上から、土をかぶせ生ごみを埋めます
(米ぬかを土台に混ぜると発酵が促進されます)
- 水分を抜いて微生物の活動を高めるため定期的にかき混ぜたり、棒を指して穴を開ける
- 容器が一杯になるまで2~3を繰り返します
- 一杯になったら蓋をして放置します(夏場は数週間、冬場は1~3カ月程度)
- 容器を引き抜き、土をかぶせて完全に堆肥化するまで1週間程度寝かせておきます
- 堆肥になったら畑や花壇で使用することができます
*発酵促進脱臭剤やぼかし肥料を使うことで生ごみの堆肥化を促すこともできます
分解しやすいもの
- 野菜や果物およびそれらのくず
- コーヒーやお茶のかす
- 肉や魚
- 天ぷら油
- 米などの炭水化物
- お菓子
分解しにくいもの
- 硬い野菜の皮や種子(トウモロコシの皮、タケノコの皮、ニンニクの皮など)
- 玉ねぎの皮
- 塩分の多い調味料
- 卵の殻
- 肉や魚の骨
- 腐敗しているもの(多少痛んでいるものなら可能)
- 貝殻
生ごみを減らす家庭でできる取り組み
- 買いすぎない
買い物の前に冷蔵庫の中身を確認し、計画的に食材を購入しましょう。
- 食べきる
料理は食べきれる分だけ作り、残さず食べましょう。