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鴨川小学校3年生の鎌田蓮也君が、川に落ちて動けなくなった男性を発見し、学校関係者に伝えて人命救助に貢献したとして、このほど鴨川警察署長から感謝状が贈呈されました。
5月1日の午後4時半ごろ、放課後の学童クラブを利用していた鎌田君は、体育館のトイレから部屋に戻る途中、「助けてー!」という声を聞き取り、支援員に「『助けて』っていう声が聞こえるよ」と伝えました。
鴨川学童クラブ「ゆう・遊クラブ」支援員の谷清美さんと太田和成恵さんが確認したところ、学校のそばを流れる加茂川の対岸にある用水路に、男性が倒れ助けを求めている姿を発見。同校の教員に報告し、すぐに119番通報しました。
男性は市内在住70代の男性で、高さ3メートルの土手から転落。水深20~30センチ程度ではあるものの、胸部を骨折しており、うつぶせで動けない状態でした。現場は時間が経つと増水し、体温低下で深刻な事態になる可能性もあったとのことです。早期に発見され病院に搬送されたことで、幸いにも命に別状はありませんでした。
報告を受け、すぐに119番通報した佐久間博紀先生は、「100メートルぐらい離れている場所なので、ぱっと見た感じだと、人が落ちているというのはよく分かりませんでした。助けを求める声を聞き逃さず、鎌田君が教えてくれたおかげで、迅速に通報することができました。通報後、みんなで現場まで駆けつけ、『大丈夫ですか?』と声を掛け励ましました。大事に至らず、ほっとしています。」と話していました。
同校の校長室で取材に応じてくれた鎌田君は、「川から声が聞こえてびっくりした。耳が良いので、距離は遠かったけど、はっきりと聞こえた。すぐに先生に伝えて、助かって良かった」と話してくれました。
▲当時の状況を説明してくれた鎌田君
▲通報してくれた佐久間先生と
▲学童クラブで友だちと楽しく遊ぶ鎌田君