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児童・生徒が防災無線で“下校見守り”と“電話de詐欺被害防止”を呼びかけ
わたしたちの声で市民の皆さんに放送をお届けします
この取り組みは、子どもたちが積極的に地域に関わり発信することで、市民に見守り活動や詐欺被害防止への意識を高めてもらうことが狙いであり、詐欺被害防止については鴨川署の依頼を受けて始まったものです。
令和3年6月に八街市で下校途中の児童の列にトラックが突っ込み、男女5人が死傷する大変痛ましい事故が発生したことも踏まえ、「交通事故の未然防止」、「不審者への抑止力の向上」を図ることは喫緊の課題と捉え、市民皆さんへ「ながら見守り活動」への協力を依頼し、子どもたちの安全確保を行っています。
また、「電話de詐欺」を含む特殊詐欺については、令和3年中の県内での被害は1,103件、総額約26億665万円にのぼり、市内においても被害が報告されていることから、被害撲滅に向けた取り組みが必要とされていることを受けて実施されてきました。
今回、録音を行ったのは、各小・中学校から推薦された10名の児童・生徒。市役所危機管理課の無線室で一人ひとりが音声の録音を行いました。
△録音を終えた東条小学校の大内夕愛さん(5年)は「家でたくさん練習しました。学校の代表を決めるオーディションに、たくさんの人が参加したので、選ばれたときはとてもうれしかったです。録音された自分の声が流れるのが、とても楽しみです。たくさんの人に聞いてもらって、小学生を見守ってもらえたらうれしいです。」と語り、練習の成果に安堵の表情。
△長狭中学校の田中元稀さん(2年)は「市民の皆さんが電話de詐欺の被害にあわないように僕自身が放送し、地域社会に貢献したいと思ったのがきっかけです。」と中学生が地域に対して貢献出来ることは何かを考えて立候補したことを話していました。
放送内容について
「下校見守り」の放送は、祝日や学校休業日を除く毎週月曜日から金曜日の午後3時に放送が行われ、アナウンサーとなる児童は、市内7小学校の代表で、4月6日(水曜日)からおおむね1カ月ごとに交替して放送されます。
また、「電話de詐欺注意喚起」放送は、毎月1日と年金支給日の15日(同日が土日になる場合は直近の平日)に固定放送をするほか、詐欺の予兆があった際などに放送され、アナウンサーとなる生徒は、市内3中学校の代表で、1カ月毎に交替して放送されます。
市教育委員会では、「令和4年度も子どもたちが自らの声で呼びかけを行い、地域への発信をする機会を継続していただいたことに大きな意義がある。4月からは全小・中学校で学校運営協議会が導入されることもあり、鴨川の子どもたちを鴨川という地域の中で見守り、育んでいく、地域とともにある学校づくりがより重要となります。市民皆さんの負担が小さい形で、事件事故の未然防止など、子どもたちの安全確保を進め、学校や保護者、地域の皆さんの共通の思いを具現化した学校づくりにつなげていきたい」と話しています。
下校見守り呼びかけ放送内容
こちらは、 防災かもがわ です。
〇〇小学校から、お知らせします。
鴨川市教育委員会とわたしたちからのお願いです。
地域の皆さん。 いつも見守っていただき、ありがとうございます。
午後3時になりました。
私たちも気をつけて下校しますので、下校中の見守りへのご協力をお願いします。
電話de詐欺注意喚起放送内容
こちらは防災かもがわです。
鴨川警察署から、お知らせします。
お年寄りを狙った、「電話de詐欺」の被害が多くなっています。
不審な電話があった場合は、すぐに警察へ電話してください。
また、被害防止のため、留守番電話機能を使って、犯人と直接話さないようにしましょう。
担当は、〇〇中学校でした。
「ながら見守り活動」とは
地域の皆さんが日常生活の中で何かをし”ながら”、「防犯の視点」を持って、子どもたちの安全を見守る活動です。