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フッ化物洗口事業研修会を開催しました
市では、4歳から中学校卒業までの園児・児童・生徒が在籍する認定こども園・小学校・中学校で、永久歯のむし歯予防対策として給食後の歯磨きが終わった後に、希望する子どもたちを対象としたフッ化物洗口を行っています。
市の子ども支援課は、フッ化物洗口を実施している認定こども園・小学校・中学校の職員との情報共有を図るため、8月5日(月曜日)ふれあいセンター2階コミュニティーホールで研修会を開催し、小中学校養護教諭・認定こども園職員・歯科医師・学校教育課職員など21人が参加しました。研修会では、東京歯科大学名誉教授 歯学博士 眞木 吉信 氏を講師に招き、「フッ化物応用の安全性」と題して講演が行われました。
講演では、有害化学物質のPFAS(ピーファス)という有機フッ素化合物が健康を害するという最近のニュースについて、『PFASは有機フッ素化合物の略名で人工的に合成されたものであり自然界には存在せず歯科医療では使用しません。一方、無機のフッ素化合物は「フッ化物」と称され、歯のエナメル質を強化するとともに、虫歯菌からの酸産生を抑制することによってむし歯を予防する効果があることから、歯磨き粉や洗口剤に添加され、むし歯予防のために幼児の集団歯科健診や歯科医院で「フッ化物」を塗布することも実際に行われています。お茶や海産物に含まれる「フッ化物」は、人工的に作った有機の「フッ素化合物」であるPFASとは異なる物質です。
ただし、例えば自然界の物質である塩も取り過ぎると高血圧症などの原因となるように、むし歯予防に使用する「フッ化物」も適正な量を守って使用することが大切です。』などが伝えられ、参加者は理解を深めました。
また、口うつしや食器の共有によっておこるとされる親から子どもへの細菌感染については、「感染」ではなく「伝播」であり、砂糖の摂取を控え、親が毎日フッ素入り歯磨き粉で仕上げ磨きを行い歯垢を除去することで、むし歯を予防することができることを認識し共有しました。
市では、今後もフッ化物洗口と関係職員の情報共有を継続して行うこととしています。