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▲令和5年9月に行われた「おゆずり会」の様子
不用になった学生服や園服などをリユースしようと、鴨川市内の有志8人でつくるボランティアグループ「ふく(服・復・福)の会」が、活動をスタートしています。
同会は令和4年6月に発足。代表の佐川美智子さんが、テレビや新聞で、不用になった学生服や園服を次の人に渡す特集に感銘を受け、「自分にもできるのではないか。資源を大切にすることはSDGsへの取り組みにもつながる」と、活動を思い立ったと言います。
仲間を募り、段ボール箱の回収ボックスや活動を周知するポスターを手づくりし、以前からこの活動に取り組んでいた市内のクリーニング店の協力なども得て、鴨川市役所や公民館など13カ所に回収ボックスを設置しました。
▲市役所の1階などに設置された「回収ボックス」
現在、多くの方のご協力をいただき、市内の各中学校と近隣の高校の制服、運動着をはじめ、子ども園の園服、ランドセル、柔道着、剣道着、ベビー服、子ども服なども集まっています。
▲ご厚意により集まった制服などがズラリ(9月の様子)
▲さまざまなサイズ、種類が取り揃います
▲ピアニカなどの教材も集まりました
「はじめは、経済的に厳しい家庭の助けになれば、と思っていましたが、子どもの成長は早いですからね。今年、新入生になる子はもちろん、年の途中で、サイズが合わなくなってしまった子の保護者からも問い合わせがあり、現在、多くの皆さんにご利用いただいているんですよ。」と佐川代表。
「無償にもかかわらず、きれいな状態にしていただいてから、多くの方に寄付していただきました。本当にありがたいです。その気持ちを無駄にしてはならないと思って日々活動しています。 “もったいない”から“ありがとう”へ、思いやりの心を次の人へつなぐことができれば、うれしいです。」と話していました。
▲制服の仕分けをする佐川代表と、スタッフの皆さん