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令和4年の市長あいさつと 今後の街づくり

ページID:0012832 更新日:2022年2月3日更新 印刷ページ表示

はじめに

昨年を振り返りますと、長引く新型コロナウイルス感染症の影響により、県内に緊急事態宣言が二回発令され、不要不急の外出自粛や、一部施設の休業など、国・県から様々な要請を受けました。本市におきましても、二年ぶりの開設となった海水浴場が急遽閉鎖となるなど、市民生活や市内経済にとりまして、一昨年に続いての試練の年となりました。

新型コロナウイルス感染症対策

このような中、市長就任しての第一の仕事は、市民の命と健康を守るコロナ感染症対策でありました。

本市では六月から、六十五歳以上の方を対象に、市内医療機関でワクチン接種を開始しました。その後、接種対象年齢を段階的に引き下げるとともに、集団接種は総合運動施設の文化体育館を会場に、また、個別接種は市立国保病院を中心に実施して参りました。

これに加えまして、生活費の貸付や税・保険料減免などの生活支援と、農林水産業者や中小企業者・個人事業者への経済支援、さらには子ども達への感染防止の取組など、感染防止と経済活動の両立に全力を傾注して参りました。

また、昨年末には十八歳以下の人たちに十万円、一括現金給付を迅速に実施させていただきました。お陰様を持ちまして、本市におけるコロナワクチン二回接種率は九十%近くに達するなど全国平均を大きく上回っており、これも皆様のご理解とご協力の賜と、厚くお礼申し上げます。

ワクチン接種会場

これまでの取り組み

一方、新市立国保病院や小湊さとうみ学校の開設がありました。加えて、清澄山道ループ橋の開通など、市民の命と健康を守る、あるいは、魅力あるまちづくりに繋がる重要な社会基盤の整備が挙げられます。

また、日蓮聖人生誕八百年を祝う記念イベントをはじめ、東京オリンピック・パラリンピックに伴う聖火リレー代替イベント、女子サッカーオランダ代表の事前キャンプ受け入れ、西条小児童によるパラリンピック聖火の採火式、そして今年になってからは、感染症対策をしっかりした上で消防団出初め式、成人式を挙行することが出来ました。

これらは、コロナ禍で塞ぎがちとなっていた市民に、夢と希望を与えてくれました。

これらの事業に加え、第四次五か年計画に沿った施策が推進できておりますことは、市民皆様をはじめ関係者皆様のお力添えによるものと、大変有り難く存じております。

 

成人式 市長あいさつ成人式(鴨川シーワールド)

これからの取り組み・公約

1 ワクチン接種

今年に入り、変異ウイルス・オミクロン株による新たな感染が拡大しており、首都圏をはじめ各地に「まん延防止等重点措置」が適用されるなど、予断を許さない状況となっております。こうしたことから、先ずは市民皆様の命を最優先に、コロナワクチン三回目接種を実施するとともに、生活支援や経済支援についても、それぞれのニーズに寄り添いながら、万全の体制で進めて参る決意であります。

2 公約

一方、行政は継続であることから、将来都市像である「活力あふれる健やか交流のまち」の実現を目指し、二年目を迎える第四次五か年計画に基づく諸施策も、進捗させなければなりません。

それらの取り組みとは、公約でも申し述べておりますとおり、「安全で安心して暮らせるまちづくり」、「まち・ひと・しごと創生」、「活力ある産業のまちづくりの推進」、「教育及び文化・芸術の振興」ですが、取り分け五点目として、「行財政改革」を挙げさせていただきます。

3 行財政改革

申すまでも無く、本市の財政状況は、極めて厳しい状況にあります。財政の健全化に向けた取組とともに、業務に関わる法令等の遵守、業務の効率的かつ効果的な遂行、資産の保全を主眼として、まちづくりの全体像を俯瞰しながら、既存の取り組みを整理し、改善または是正に継続的に取り組んで参ります。

懸案事項

さらに、長期的視点に立ち、懸案事項の解決、地域活性化に向けたプロジェクトを立ち上げ、取り組みを進めていく必要があります。そのために、計画を推進していく組織体制を整備するとともに、適正な事務執行の確保に向けた具体的方針を示して参ります。

1 城西国際大学

懸案事項の一点目は、城西国際大学安房キャンパスの移転問題です。

令和三年度をもって閉鎖される跡地の有効活用に向けて、大学側と、市が譲渡した土地の返還に関する具体的な協議を行うとともに、民間事業者等による利活用を目指し、その条件等を整理するなど、精力的に取り組んで参ります。

城西国際大学観光学部

2 遊休施設の活用

二点目は、小・中学校、幼稚園、保育園の統廃合により遊休化した施設の活用です。旧小湊中学校、旧主基小学校、旧江見小学校、旧曽呂小学校など、地域から有効活用に向けてご要望をいただいている施設もあります。

しかしながら、遊休施設となって十年以上経過する施設も多く、現有施設の活用を前提とした活用方針では、新たな活用方策を見出すことは難しい状況にあります。こうした状況を踏まえ、改めて、施設の活用方針を検討して参ります。

3 公共施設等総合管理計画

三点目は、公共施設等総合管理計画の推進です。公民館などの公共施設は、老朽化が進み、大規模改修や建替えの時期を迎えているものがあります。また、少子高齢化や人口減少、ニーズの多様化などによる社会情勢の変化を踏まえながら、施設の更新などを考えていかなければならないものもあります。

そこで、公民館とコミュニティセンター小湊、これらに併設される出張所などのあり方と、公共施設の集約化に向けた検討を行い、具体的な方針を示します。

4 学校施設の適正配置

四点目は、将来を見据えた学校施設の適正配置の検討です。

小・中学校、認定こども園の中には、老朽化の著しい施設があります。一方、少子化により子どもの数は年々減少しています。将来を見据えて、小・中学校、認定こども園の適正配置の検討にも着手します。

プロジェクトの推進

1 「海辺の魅力づくり」

続いて、地域活性化のためのプロジェクトの推進の一点目は、「海辺の魅力づくり」です。海辺を活用した、まちの活性化、新たな賑わいの創出を目指し、平成二十八年度から、海辺における交流拠点空間の整備や、マリンスポーツ等を中心とした多様なレクリエーション機会の提供などに取り組んできました。

フィッシャリーナ後背地に整備した魅力体験広場のさらなる活用を図るため、広場の維持管理と施設の利活用を一体的に行っていただく民間事業者が、公募により選定されました。本年度は、海辺の魅力づくりに関するグランドデザインを改めて策定し、民間事業者の活用を検討しながら、旧市民会館周辺エリアの環境整備にも取り組んで参ります。

2 小湊さとうみ学校

次に、小湊小学校跡地に整備した、小湊さとうみ学校です。旧小学校校舎を合宿向け施設、屋内運動場を多目的施設、運動場をフットサルコートとして整備しました。

二月からの円滑な施設運営とあわせ、宿泊施設を含めた施設全体の運営・整備方針を明確化して参ります。

3 太海フラワー磯釣りセンター

 太海フラワー磯釣りセンターは、平成三十年に運営事業者が撤退し、現在は駐車場や釣り堀等一部施設の営業・運営を継続しています。新たな観光拠点として民間事業者による活用を視野に入れ、地元の方々と相談しながら、老朽化した施設の取り壊しなどに取り組んで参ります。

4 観光街路灯

その他、旧鴨川市の区域における観光街路灯については、整備計画を検討し、計画に基づく整備を進めて参ります。

5 スポーツ施設

スポーツ施設については、陸上競技場の被災した屋根や、野球場の老朽化したバックスクリーンなど、施設の更新・修繕等を行って参ります。

加えて、スポーツを通じた地域の活性化に向け、市民の皆様からいただいた要望も踏まえましてプロスポーツの活用を見据えたスポーツ交流施設などの整備を、検討して参ります。

鴨川市営野球場

6 市民会館

最後に、新たな市民会館については、施設整備に向けた道筋をつけるため、具体的な整備方針などの検討を開始します。

おわりに

これら事業を推進するうえで、相当の困難を伴うことが予想されますが、極めて厳しい逆境の中でも、皆様の声に耳を傾け、対話を重ねながら、現状をつぶさに見つめ、分析し、そして課題を見出し、解決していく、そういったことを一つひとつ丁寧に積み重ねていくことにより、この苦境を脱し、希望あふれる「市民が主役の新しいまちづくり」を実現できると、私は確信しております。

昨年三月の市長就任以来、早いもので、間もなく一年を迎えることとなります。

初登庁の際、再度市政を担う重責に身が引き締まる思いとともに、もう一度、ふるさと鴨川のために仕事ができる喜びを感じたことを、鮮明に記憶しております。

現在もその想いに何ら変わりはなく、引き続き、市民皆様とともに話し合い、汗を流しながら、この難局を乗り切って参る決意であります。

どうか皆様にも、オール鴨川体制によるまちづくりに、積極的に参画してくださるようお願い申し上げますとともに、今後の街づくりについて申し上げさせていただきました。

よろしくお願い申し上げます。

菜な畑ロード

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