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先日「有害鳥獣供養祭」が広場地区の鏡忍寺で行われました。
言うまでも無く、人と野生鳥獣の共存は理想ですが、現実はそのバランスが大きく崩れ、農業のみならず人々の日常生活までをも脅かす鳥獣の存在が、大きな社会問題となっています。
鴨川市においてもサル、シカ、イノシシ、そしてキョンなどによる農産物への被害が後を絶たず、農業者の営農意欲を低下させ、結果として、耕作放棄地の増加につながっています。
このようなことから、やむなく有害鳥獣として捕獲をしています。令和4年4月~10月末の捕獲状況は、猟友会や住民皆様のお力添えにより、総数2,665頭となり、関係者の皆様に深く感謝します。
鳥獣の御霊が安らかな眠りにつくように行われた前述の「供養祭」では、ご住職からご丁寧なご供養・ご祈祷や、関係者皆様からはご焼香を賜りました。私の住んでいる地区も農産物への被害が多く、捕獲を猟友会の方にお願いしていますが、生き物に対するためらいを感じる人もいます。供養祭の話をすると「知らなかった。いいことですね。」と理解を示してくれました。
ご焼香をしてくださった中に「淡水漁業組合」の方がいて、先日、同じように「供養」したことを話してくれました。
私たちは、さまざまな人、自然、動物などの関わりの中で生活しています。自然の営みのおかげで生きているということに、感謝の気持ちを持ちたいものです。
(鏡忍寺で行われた「有害鳥獣供養祭」の様子)