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館山人権擁護委員協議会鴨川部会(庄司満治 部会長)は、9月11日(水曜日)、鴨川市立長狭小学校(関口和則 校長)4年生17人、長狭中学校2年生(8年生)13人を対象に、いじめ等をテーマにした出前人権教室を実施しました。
子どもたちの人権意識を高める取組の一環として、法務局の主導で全国展開されている人権擁護委員による出前授業。鴨川部会では、身近ないじめ問題を中心にDVDや絵本等を使い、毎年小中学校で実施しています。
4年生では、いじめ問題のDVDを鑑賞。いじめを受けた主人公の気持ちになって見たあと、面白がっていただけの人に何をしてもらいたかったのか意見を出し合いました。
また、「いじめのないクラスにするにはどうすればいいか」との問いかけに、「悩みがあったら相談する」「いじめられている人がいたら声をかける」「相手の気持ちを考えて行動する」など、一人ひとりができることを紙に書き出し、周囲の人を思いやる心の大切さを考えました。
さらに、絵本『わたしのいもうと』の読み聞かせでは、いじめによって傷つき、学校へ行けなくなった妹について綴られた内容に、児童たちはそれぞれ真剣に聞き入っていました。
8年生では、ネットいじめや子どもたちをターゲットとした犯罪が急増していることから、「インターネットと人権」をテーマに、インターネットを利用する上での危険性や、トラブルに遭わないための防止対策について理解を深めるとともに、安全な利用法について考える授業を行いました。
生徒からは、「インターネットの危険性が改めて分かった」「インターネットで個人情報を公開すると完全には削除できないので、使い方を確認してから使いたい」「写真や個人情報があるものを、会ったことのない人には送らない」などの意見が出されました。
最後に、人権擁護委員から、「いじめや友人関係の悩みは、まず、親や先生など身近な人に相談してください。直接相談できない時は、『子ども人権110番』への電話や、学校で配布される『SOSミニレター』で相談することができます。つらいことはため込まず、一人で悩まないで」と呼びかけました。
鴨川部会では、今後も市内小中学校で人権教室を開催していく予定です。