本文
9月1日、2学期の始業式。
久しぶりに会った子ども達の顔は、とてもいい顔をしていました。
夏休みを十分に楽しんだという証だと思います。
そして驚いたのは、話を聞く態度がとても良かったことです。
校長先生や、話す人の方をきちんと見て話を聞いていました。
1学期の終業式の時と同じように、とても立派な姿でした。
そして、もうひとつ立派だったことがあります。
児童会代表の6年生のお話です。
「暑さが続くことが予想されるので、体調管理をしっかりしましょう」
「目標を持って生活し、振り返りまでしっかりやりましょう」
「よりよい学校を創っていきましょう」
メッセージの内容はもとより、その伝え方に感動しました。
代表の6年生は、発表用のメモの紙を見ることなく、自分の言葉で堂々と伝えていたからです。
途中、言葉が出てこなくて、やや間が空いた瞬間がありました。大勢が注目している中で、相当の緊張があったのでしょう。
それでも、自分の言葉を何とか探り出して、聞いている人に思いを届けようとしている姿に、心を打たれました。
「今日の始業式のために、どのくらいの準備をしてきたのかな」
「何度も何度も、練習してきたんだろうな」
「私たちが夏休みの間にも、たくさん発表の練習をしていたのかも」
代表の6年生の姿を見て、話を聞いている子ども達の心には、こんな思いが響いたことと思います。
自分の思いを何とかして伝えようとする心を、2学期のスタート初日から見ることができました。
式の後、すばらしいお手本を示してくれた6年生の代表に声をかけると、やりきったという満足そうないい笑顔を見せてくれました。