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館山市の南総文化ホールで12月17日(日曜日)、NPO法人鴨川現代バレエ団(長村順子理事長)の解散公演が行われました。
同法人は、平成25年に発足。棚田に暮らす人々の生活、生き物の躍動、自然の恵みへの感謝などを踊りで表現した「里舞」を通じて、大山千枚田をはじめとする里山の文化を長年発信していました。このほど法人化11年の集大成として「小さきものたち漆黒の宇宙に向かっていのちの光を放て!」をテーマに里舞が披露されました。
大山千枚田を照らす灯りは、空からどのように見えるのか―。舞台は「いのちの章」「みのりの章」の2部構成で、団員やゲストダンサー21人が出演。背景に投影された大山千枚田の写真や幻想的な舞台演出で、小さな棚田に生きとし生けるもの全てのエネルギーを舞によって表現し、市内外から訪れた長年のファンや関係者など、約550人を魅了しました。
鴨川市から訪れた男性は「ダンサーの繊細でエネルギッシュな表現、演出が美しく、集大成にふさわしい素晴らしい舞台でした」とコメント。同法人の関係者は「丸10年を区切りに法人を解散することにしましたが、里舞は継続して伝えていきたい」と話していました。
(写真提供:鴨川現代バレエ団)