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鴨川地区の合同祭礼が9月9日(土曜日)、10日(日曜日)の両日で行われました。これは、大浦八雲、白幡、日枝、熊野、横渚八雲、諏訪、貝渚の7社の神社で続けている合同祭礼。台風一過、青空が広がる中、山車や屋台、神輿が巡行し、鴨川地区内に祭囃子が響き渡りました。
コロナ禍で中止が続き、4年ぶりの開催となった今年、神輿8基・山車3台・屋台4台・市指定文化財の担ぎ屋台1台がまちを練り歩きました。
参加者は「市外に住んでいるけど、合同祭に参加するために帰ってきました。2日間楽しみます。」「子どもが生まれて初めて一緒に参加できました。子どもたちも楽しんでもらえるといいな。」「太鼓や笛の音を聞いていると、家の中にいても自然と外に出てしまいますね。」と笑顔で話していました。
9日の正午過ぎに各神社を出発。当初、鴨川小学校の校庭に7社の山車・屋台が集結する予定でしたが、前日の令和5年台風第13号による記録的な大雨の影響で校庭がぬかるんでいたため、集結場所を周辺の駐車場や道路に変更。午後4時ごろから続々と同小学校周辺に集合し、太鼓や笛の協演が繰り広げられました。多くの見物客が集まり、活気と熱気にあふれていました。
▲続々と鴨川小学校へ集まる山車と屋台。多くの子どもたちや家族連れが引いていました
▲鴨川小学校の周辺に各地区の山車と屋台が集結。多くの人が太鼓や笛の協演を楽しんでいました
有形民俗文化財である諏訪講の山車で白虎やひょっとこが舞を披露しました。ひょっとこの菓子投げも行われ、諏訪講の山車の前には多くの人が集まりました。
共演を楽しんだ山車と屋台は鴨川小学校を後にし、各地区内を巡りました。山車や屋台の先頭にたつ子どもがメガホンで掛け声をかけ、先導していました。
担ぎ屋台や各神社の神輿は地区内を巡行。担ぎ手は「楽しいけど久しぶりに担いだからすぐ疲れてしまいました。この肩と腰の痛みが懐かしいですね。」と話していました。
▲市指定無形文化財である「大浦の担ぎ屋台巡行」。太鼓の奏者を乗せた重さ約1トンの屋台は船を象徴しています。漁の安全と大量、無病息災の願いを込めて、太鼓と笛の音を響かせながら地区内を巡行しました。
▲担ぎ手たちは衣装やタオルの色を揃え、全員で力を合わせて各地区内を巡行。複数人の力を一つにまとめるために掛け声や合図として唄われる「木遣り(きやり)」の力強い声が鴨川地区に響いていました。