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このほど、鴨川市寺門地区にある市指定史跡の杉庵山口志道誕生地で、令和元年9月の台風15号で被害を受け倒壊した記念碑が、管理団体である山口志道顕彰会(滝口巖 代表)によって修復されました。
山口志道は、明和2年(1765)に寺門で生まれ、江戸で国学や漢詩、和歌などに才能を発揮しました。65歳の時、京都に出向き、光格上皇、仁孝天皇の侍講(先生)をつとめ、紅梅1枝を賜っています。78歳で亡くなった時には、生前の功績により「齋瑲霊神」の神号が贈られました。
大正3年(1914)10月21日に、郷土の歌人・安川文時らによって山口家居宅跡の一角に記念碑が建立され、平成4年9月8日には居宅跡が市の史跡に指定されています。
山口志道顕彰会の滝口巖代表は、「山口志道は多くの文化人と交わり、安川文時など郷土の人々に大きな影響を与え、文化の先駆者となっている。この機会に多くの人に業績を再認識してもらえば」と話しています。