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内浦湾では鯛は日蓮聖人ゆかりの魚として代々禁漁とされ、手厚く保護されて来ました。誕生寺内にはタイ供養碑が建立され、網にかかってしまった鯛を供養しています。
鯛は本来は30から150メートルの水深に群れをなさずに生息しています。しかしこの周辺の鯛は、10から15メートルの浅い水深に群れをなして生息しており、これは極めて珍しい生態です。鯛が群れ泳ぐ様は遊覧船から間近に見ることもできます。
世界有数のタイ群生地として、大正11年に国の「天然記念物」に指定され、昭和42年に「国指定特別天然記念物」に昇格しました。現在でも県内唯一の特別天然記念物です。