ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 郷土資料館 > 来年の豊凶を占う 吉保八幡のやぶさめ

本文

来年の豊凶を占う 吉保八幡のやぶさめ

ページID:0024582 更新日:2024年10月4日更新 印刷ページ表示

 馬の上で弓を弾く禰宜の写真

 令和6年9月29日(日曜日)、吉尾地区の吉保八幡神社でやぶさめ神事が行われました。

 これは、境内前の水田沿いに設けられた約210mの馬場を疾駆しながら矢を放ち、約10m離れた3つの的を射て来年の稲作の出来具合を占うもの。1番的を「早稲(わせ)」(早く実るイネの品種)、2番的を「中稲(なかて)」(早稲と晩稲の中間のイネの品種)、3番的を「晩稲(おくて)」(遅く実るイネの品種)とし、馬場を3回走り、計9本を騎射します。

 鎌倉時代中期に始まったとされ、約800年の伝統をもつこの神事は県内では唯一本格的な流鏑馬で、昭和40年に県無形民俗文化財に指定されています。

 射手は禰宜(ねぎ)の吉野秀二さん。放った矢が的に当たると、馬場脇で見守っていた大勢の観衆から歓声と拍手が送られました。

 今年は、9本放った矢のうち、5本が的中。宮司の鈴木利和さんは「来年は中稲と晩稲が豊作のご託宣が出ました。たくさんの方に訪れていただき、盛大に開催することができました。今までにない的中の数で非常にうれしいです」と、禰宜を務めた吉野さんは「長らく流鏑馬を見てきた中でも、的中した数が多い年だったと思います。今回走った馬は昨年に続き2回目で経験があったため、落ち着いて走ることができました。走り方を周囲の人に指導してもらうなどして、スムーズに行うことができました」と話していました。

1回目の試走をするやぶさめ関係者

2回目の試走を行うやぶさめ関係者

▲やぶさめを行う前に関係者が馬場を試走

試走後に弓を持って馬場を走る禰宜

▲試走後、禰宜が弓を持って馬場を走り感覚を確認

馬上で弓をひく禰宜

的に向かって放たれた矢

▲いよいよ本番。多くの見物人に見守られながら馬場を3回走り、計9本の弓を騎射

的にあたった矢を配収する関係者

▲関係者が的に当たった矢を回収

境内で行われた神楽獅子舞

神楽獅子舞の面の写真

太鼓をたたく関係者の写真

▲やぶさめ終了後、吉保八幡神社の境内で神楽獅子舞を披露

多くの人でにぎわう吉保八幡神社

▲多くの方でにぎわった吉保八幡神社

令和5年度の様子

結果

  • 9本中2本的中。
  • 宮司の託宣「来年は早稲と晩稲が豊作」

やぶさめ神事の写真

YouTube動画を作成しました

※通信環境の良い場所でご覧ください(約3分の動画です)

皆さまのご意見をお聞かせください

お求めの情報が充分掲載されていましたでしょうか?
ページの構成や内容、表現はわかりやすかったでしょうか?
この情報をすぐに見つけられましたか?