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10月13日(日曜日)、和泉地区にある男金(おがな)神社で例祭が行われ「三役」と呼ばれる棒術、羯鼓(かっこ)舞、神楽獅子舞が奉納されました。これは「和泉の三役」と呼ばれる市指定無形民俗文化財です。
元々、和泉区内の3地区で行っていた棒術、羯鼓(かっこ)舞、神楽獅子舞。これを「三役」として揃って奉納したのは江戸時代の文政年間(1818年から1831年までの間)ごろと伝えられており、この3つの組み合わせの例は県内でも珍しいものだといわれています。
男金神社で「三役」が奉納された後、和泉公会堂で一般に向けて披露され、多くの住民や近隣から訪れた見物人を楽しませました。
見物していた市内在住の女性は「初めて見に来ました。子どもたちの演舞はかわいらしくて、大人の演舞はどれも迫力がありました。楽しい時間を過ごすことができました。」と話していました。
男金神社で「三役」が奉納された後、和泉公会堂で一般に向けて披露され、住民や市外から訪れた見物人を楽しませました。
見物していた市内在住の女性は「初めて見に来ました。子どもたちの演舞はかわいらしくて、大人の演舞はどれも迫力がありました。楽しい時間を過ごすことができました。」と話していました。
▲演舞の準備をする子どもたち
▲さまざまな演舞を行った子どもたち
▲迫力の大人たちの演舞
▲真剣を使って真竹を一刀両断
羯鼓(かっこ)舞は、今から400年ほど前に、兵の士気を高めるために舞ったものといわれています。「ささらすり(竹や細い木などを束ねて作られた道具をすり合わせたもの)の音」は雨の音を表しているともいわれ、稲の育成のための雨乞い、五穀豊穣を祈願する行事として神に祈る舞が始まりだったともいわれています。
羯鼓(かっこ)とは雅楽で使われる打楽器で、鼓の一種のこと。鳥の羽を付けた獅子頭をかぶり、腹に羯鼓(かっこ)を持った3匹の獅子が登場して笛の音に合わせて羯鼓(かっこ)を叩きながら舞を披露しました。
▲羯鼓(かっこ)を鳴らしながら舞う様子
神楽は病魔や疫病を払いのけ、家内安全、五穀豊穣を願うといわれています。
神楽獅子舞の演舞では、獅子頭をかぶり笛や太鼓の音に合わせて踊ります。途中、ひょっとこが出て獅子と戯れる道化もあり、喜劇的な動きで見物人を笑わせていました。
▲万祝染めの衣装も鮮やかに、五穀豊穣と家内安全を願って舞う獅子舞
▲獅子と戯れるひょっとこ
▲獅子に頭を咬んでもらうと厄を祓い福が来る「開運厄除」や「無病息災」のご利益があるといわれていることから、頭を咬んでもらった男の子
「三役」が披露された後は、和泉公会堂に停まっていた山車が町中へ。青く澄んだ秋空に太鼓や笛の音を響かせながら、和泉公会堂を後にしました。
▲太鼓や笛の音を響かせながら和泉公会堂を出発した山車