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鴨川市漁業協同組合の太海エビ網組合(代表 坂下 一夫)が鴨川市役所を訪れ、第30回全国青年・女性漁業者交流大会で発表した鴨川市漁業協同組合太海エビ網組合の取り組みが、資源管理・資源増殖部門において最高賞となる農林水産大臣賞を受賞したことを市長に報告しました。
一般的に伊勢エビ漁では、ナイロン網が使用される中、太海地区では、100年以上に渡り綿糸網を使用しており、網の管理に手間がかかる一方、網に掛かった伊勢エビを必要以上に締め付けず、良質な水揚げができます。加えて、綿糸網は根掛かりしても自然分解されるため、水産資源の管理や漁場保全に広く貢献しており、結果として安定した漁獲に繋がっています。
報告に訪れた組合員からは「農林水産大臣賞を受賞した際の評価は高く、審査員からは『日本だけではなく、世界に誇れる漁法である』とまで言っていただいた。この伝統ある綿糸網を使った伊勢エビ漁を次の世代にも引き継いで行きたい。」と話していました。
佐々木市長は「栄えある受賞、誠におめでとうございます。伝統ある漁法が評価を受け、皆さまの長年にわたるご尽力が実を結んだものと感じております。綿糸網を使った伊勢エビ漁がこれからも続けていけるよう取り組んでいただきたい。」と話しました。