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毎年9月の最終日曜日に催される吉尾地区の八幡神社の祭礼で、神事として古式ゆかしく執り行われます。もともとの起源ははっきりしませんが、社伝によれば、鎌倉時代中期までさかのぼるといわれています。
約210メートルの馬場を疾駆しながら、3つの的めがけて矢を放ち、それを3回繰り返します。他で行われているやぶさめと異なる特徴としては、的までの距離が遠い点が挙げられますが、これは、吉保八幡のやぶさめが武芸としてよりも、五穀豊穣を祈願し農作物の収穫の豊凶を占うことを第一の目的として行われて来たためです。的に当てることよりも、放った矢の当たり外れによって、天からのお告げ(ご託宣)がもたらされると考えられているため、的から外れることにも重要な意味があります。騎射する人(禰宜、ねぎ)は心身を清めるために、一週間精進潔斎することが定められています。
令和6年は、9月29日(日曜日)に開催しました。詳しい様子は「来年の豊凶を占う 吉保八幡のやぶさめ」をご覧ください。