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毎年2回開催されている大人のための朗読会「お話を楽しむ会」が開催されました。
小春日和の温かい日差しが差し込む中、ゆったりとした雰囲気で、読み手の声が届ける文学の世界にひたれる貴重なひとときを過ごしました。

今回の作品は、人気作家 森絵都さんの「獣の夜」の中の短編小説「太陽」です。
ひどい歯痛で歯医者を訪れたものの、虫歯はなくどこにも異常がみられなかった女性の物語です。
驚くことに、その痛みの原因は代替ペイン。お気に入りのまめ皿を割ってしまった心の引っかかりが幻の歯痛の原因だったというお話です。
コロナ禍を背景にクスッと笑えてほっこりするストーリーで、やさしい時間に包まれているようでした。
今回も、本のよさを改めて感じることができました。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。
会場では、森絵都さんの作品の展示も行われました。