本文

図書館の花壇のコキアはきれいに色づき、マリーゴールドの花も美しく咲き乱れています。
そんな穏やかな秋の昼下がり、大人のための朗読会「お話を楽しむ会」を開催しました。

今回の作品は、千葉県出身の作家 清水晴木さんの短編小説「いちたすいち」です。
ポプラ社から出版されている『猫さえいれば、たいていのことはうまくいく』に収録されています。
人付き合いが苦手で職場で浮いている成美と、過去につらい経験をした黒猫が、ある日コインランドリーで出会います。
ひとりと一匹の距離が少しずつ少しずつ縮まり、お互いを必要な存在と認めていくというストーリーです。




人間関係において、「1+1=2」という答えにはならない人との距離感。
答えの出ない「いちたすいち」の関係が共感を呼ぶ、柔らかく、そして、胸にそっと迫る作品です。
会場には著者の清水晴木さんの作品の展示も行われ、手に取って借りていく参加者もいました。


今回も、本のよさを改めて感じることができました。
ゆったりとした雰囲気で、読み手の声が届ける文学の世界にひたれる貴重なひとときを過ごしました。
参加していただいた皆さん、ありがとうございました。